おすすめ記事
- RANKING
- 最近人気の記事
- HDZT77とは?HDZ55からの変更点と溶融亜鉛めっきJIS改正を解説
- SDS(安全データシート)とは?GHS分類・PRTR法・消防法まで見方を専門解説
- 溶融亜鉛めっきの白さびは悪者?原因と対策、新たな視点を解説
- 溶融亜鉛めっき上の塗装はできる?耐食性と美観を両立させたい方は必見!
- 専用シンナー(うすめ液)以外はNG!理由や不具合の事例を解説
- 溶融亜鉛めっきと異種金属が接触したら腐食する?ガルバニック腐食のメカニズムを解説
- 無機ジンクと有機ジンクは何が違う?1液と2液の違いも解説
- ジンクリッチペイントとは?亜鉛含有率との関係や防錆メカニズムを解説
- 溶融亜鉛めっきの不めっき処理とは?失敗例や最新の不めっき剤を紹介
- 溶融亜鉛めっきと塗装は何が違う?両者の特徴をわかりやすく比較







「高耐食性めっき鋼板の補修は、何を使えば良いの?」とお悩みではありませんか?
高耐食性めっき鋼板は、建築物や設備の長寿命化を支える材料として広く採用されていますが、「高耐食=補修不要」ではありません。
本記事では、高耐食性めっき鋼板の基礎と防食メカニズムを整理したうえで、補修剤選びで失敗しないためのポイントを解説します。
補修に最適な『マザックス』の特徴も紹介しますので、高耐食性めっき鋼板に使える補修剤を知りたい方は必見です。
高耐食性めっき鋼板とは?種類と特徴を簡単に整理
高耐食性めっき鋼板とは、従来の溶融亜鉛めっき鋼板(GI)よりも高い防食性能を持つ鋼板の総称です。
亜鉛にアルミニウムやマグネシウムを添加することで、防食機能を大幅に高めています。
まずは高耐食性めっき鋼板について、上記3点を確認しましょう。
高耐食性めっき鋼板が使われる背景
近年、建築物やインフラ設備ではライフサイクルコスト(LCC)の低減が、各社で重要な課題となっています。
初期コストだけでなく、維持管理費や更新費用まで含めて最適化する考え方が広がる中、腐食による早期劣化を防ぐ材料選定が大切です。
沿岸部や凍結防止剤を使用する道路周辺、工業地帯などの厳しい腐食環境では、従来の溶融亜鉛めっき鋼板(GI)では耐久性が不足するケースもあります。
そのため、より高い防食性能を持ち、再塗装や部材交換の頻度を抑えられる高耐食性めっき鋼板の需要が拡大しているのです。
主な種類(Zn-Al系/Zn-Al-Mg系/次世代めっき)
高耐食性めっき鋼板の代表例は、主に以下の3種類です。
種類
特徴
Zn-Al系
亜鉛にアルミニウムを添加した合金めっきであり、アルミニウムの緻密な酸化皮膜によるバリア効果と亜鉛の犠牲防食作用を併せ持つ
Zn-Al-Mg系
亜鉛・アルミニウムに加えてマグネシウムを含有するめっき鋼板であり、腐食生成物が保護層を形成し、切断端面や傷部でも高い耐食性を発揮する
次世代めっき
従来のZn-Al-Mg系をさらに改良して、めっき組成や皮膜構造を最適化した高機能鋼板であり、塩害や産業汚染環境など、より厳しい腐食条件下での長期耐久を目的として開発されている
これらのめっき鋼板には関連するJIS規格が定められています。
Zn-Al系の代表例である55%Al-Zn合金めっき鋼板(通称:ガルバリウム鋼板)は「JIS G 3321」です。
Zn-Al-Mg系を含む溶融亜鉛合金めっきは「JIS H 8643」が該当します。用途や性能に応じて規格が区分されている点も押さえておきましょう。
溶融亜鉛めっき鋼板GIとの違い
GIは亜鉛単体の犠牲防食作用を基本としており、鉄より先に亜鉛が腐食することで鋼材を保護する仕組みです。
構造が比較的シンプルであるため、補修においても亜鉛による防食機能を確保することが基本の考え方となります。
一方、高耐食めっき鋼板は亜鉛にアルミニウムやマグネシウムを添加した合金めっきであり、犠牲防食に加えて保護皮膜の形成や自己修復的な作用など、複合的な防食メカニズムを備えているのが特徴です。
そのため、単に塗膜で覆うだけの補修では本来の性能バランスを十分に発揮できない場合があります。
めっきの特性を理解し、防食の仕組みに適合した補修方法を選定することが大切です。
高耐食性めっき鋼板の防食メカニズム
高耐食性めっき鋼板の性能は、複数の防食作用の相乗効果によって成り立っています。
それぞれの防食メカニズムを以下で確認しましょう。
亜鉛による犠牲防食作用
亜鉛は鉄よりも電気化学的に卑な金属であるため、水分や酸素が存在する環境では鉄よりも先に腐食します。
この性質を利用し、亜鉛が優先的に溶解することで鋼材本体を守る仕組みが犠牲防食作用です。
めっき層に傷や切断部が生じた場合でも、周囲の亜鉛が先に溶けだすことで露出した鉄部の腐食を抑制し、サビの発生や進行を遅らせます。
単なる塗膜による遮断とは異なり、金属同士の電位差を利用した防食機能です。
アルミニウムによる保護皮膜形成
アルミニウムは空気中で速やかに酸化し、表面に非常に緻密で安定した酸化皮膜を形成します。
酸化皮膜は微細な傷が生じても再び生成されるため、外部環境からの保護機能を維持するのが特徴です。
皮膜が水分や酸素、腐食性物質の侵入を抑制し、鋼板表面への腐食進行を大きく低減します。
Zn-Al系めっき鋼板の優れた耐久性は、亜鉛の犠牲防食作用に加え、このアルミニウムの保護皮膜形成機能によって支えられています。
マグネシウムの自己修復機能
Zn-Al-Mg系めっき鋼板では、腐食の初期段階でマグネシウムが反応し、安定した腐食生成物を形成するといわれています。
生成物は緻密で付着性が高く、傷部や切断端面に広がるようにして保護層を形成するのが特徴です。
この働きは、自己修復的な作用とされており、加工部や端面といった腐食が進行しやすい部位でも、高い耐食性を維持しやすくなるといわれています。
ただし、あくまで腐食進行を遅らせる機能であり、深い傷や広範囲の損傷に対しては適切な補修を行うことが大切です。
高耐食めっき鋼板でも補修が必要な理由
どれほど耐食性が高い材料であっても、施工時の擦り傷や打痕、現場切断部、溶接部などではめっき層が部分的に損なわれます。
特に設備架台や外装部材、ボルト接合部など雨水や結露水が滞留しやすい箇所では、局部腐食が進行しやすいのが特徴です。
また異種金属との接触や塩分付着が重なると腐食速度が高まる可能性が高まります。
高耐食性めっき鋼板でも、初期段階で適切な補修を行うことで、腐食の拡大を防ぎ、部材の長期耐久性と安全性を確保することが大切です。
高耐食性めっき鋼板の補修でよくある失敗
高耐食性めっき鋼板が主流になっている今日ですが、補修時に以下のような失敗が多く見られます。
それぞれを掘り下げて確認していきましょう。
一般的な防錆塗料で補修してしまう
手元にある一般的な防錆塗料で安易に補修してしまうケースは少なくありません。
しかし、多くの防錆塗料は塗膜で水分や酸素を遮断する「バリア型防食」を基本としており、亜鉛による犠牲防食を前提としためっき鋼板の仕組みとは適合しない場合があります。
亜鉛が含まれていない塗料では犠牲防食作用が働かず、傷部から赤錆が発生しやすくなります。
見た目は補修できているように見えても、長期的には補修部のみが先行して劣化するリスクがあるため、防食機構に適合した補修剤を選定することが大切です。
亜鉛含有量を確認していない
「亜鉛系塗料」と表示されている製品であっても、必ずしも高い犠牲防食性能を備えているとは限りません。
亜鉛末の含有量が低い場合、電気化学的な防食作用が十分に発揮されず、単なる防錆顔料入り塗料に近い性能となります。
高耐食性めっき鋼板の補修では、めっき層と同様に亜鉛が優先的に腐食する仕組みを再現することが大切です。
そのためには、塗膜中の亜鉛含有率を仕様書で確認する必要があります。
現場作業性を考慮していない
補修作業は高所や狭所、足場上など制約の多い環境で行われることが多く、理想的な施工条件が確保できるとは限りません。
施工性の悪い塗料を選定すると、塗りムラや膜厚不足、乾燥不良などが発生しやすくなります。
粘度が高すぎれば塗り広げにくく、低すぎれば垂れやすくなります。
乾燥時間が長すぎると工程に影響し、短すぎると仕上がりにばらつきが出る場合もあります。
性能値だけで判断するのではなく、刷毛やローラーで扱いやすいか、部分補修に適しているかといった現場作業性まで含めて検討することが大切です。
高耐食性めっき鋼板の補修にはマザックスが最適!
高耐食性めっき鋼板の補修には、同等の防食作用を持つ補修剤が適しています。
日新インダストリーの『マザックス』シリーズは、高耐食性めっき鋼板の補修を目的として開発された商品です。
マザックスの特徴である上記3点を掘り下げて確認していきましょう。
■商品ページ:ジンク塗料『マザックス』、環境対応型ジンク塗料『マザックスネオ』
高純度亜鉛末による強力な犠牲防食
マザックスは乾燥塗膜中に高純度の亜鉛末を高濃度で含有し、優れた導電性を確保したジンク塗料です。
鉄よりも電位の低い亜鉛が優先的に腐食する犠牲防食作用を確実に発揮します。
傷部や切断端面、溶接部など素地が露出しやすい箇所においても、周囲のめっき層と電気的に連続しながら鋼材の保護が可能です。
金属的な防食機能を補修部に再現できる点が大きなメリットであり、長期にわたり赤錆の発生と進行を抑制します。
高耐食性めっき鋼板と同等の保護性能を発揮
マザックスは亜鉛に加えてアルミニウムやマグネシウムを含有し、高耐食性めっき鋼板の防食メカニズムと整合する設計です。
犠牲防食作用に加え、腐食生成物による保護層形成やバリア効果も考慮されており、補修部のみが先行劣化するリスクを低減します。
切断端面や加工部など腐食が進行しやすい部位においても、めっき層との防食バランスを維持しながら安定した保護性能を発揮するので、高耐食めっき鋼板の性能を損なわない補修が可能です。
現場作業性も良好
マザックスは1液タイプで塗料の混合が必要なく、開封後すぐに使用できる扱いやすい塗料です。
刷毛やローラー、スプレーなど多様な施工方法に対応しており、現場条件に応じて柔軟に作業できます。
高所や狭所など制約の多い補修現場では、エアゾールスプレーがおすすめです。手軽に安定した補修品質を確保できます。
まとめ:高耐食性めっき鋼板の補修なら日新インダストリーにお任せください
現在は新規の構造物や設備に高耐食性めっき鋼板が使用されることが多いですが、長期的な防錆性能を確保するためには、適切に補修することが重要です。
高耐食性めっき鋼板の補修でお困りであれば、お気軽に日新インダストリーまでお問い合わせください。
今回の記事で紹介したマザックスを含めて、お客様のご要望に合わせた最適な補修剤をご提案いたします。