コラム

COLUMN
豆知識
2026/02/27
ガルバリウム鋼板の補修塗料の選び方|一般塗料では防食性能が回復しない理由

ガルバリウム鋼板は屋根・外壁・工業製品などに広く使用されている高耐食性鋼材ですが、切断面・溶接部・穴あけ加工部などの加工箇所はめっき層が失われ、腐食リスクが高まります。こうした箇所の補修には、素材の防食機構に対応した専用塗料の使用が重要です。

本記事では、ガルバリウム鋼板の特徴と補修塗料の選び方・塗装前のプライマー処理の必要性について解説します。

ガルバリウム鋼板とは?補修前に知っておきたい特徴

ガルバリウム鋼板の補修塗料の選び方|一般塗料では防食性能が回復しない理由

ガルバリウム鋼板とは、鋼板にアルミニウム・亜鉛・シリコンの合金めっきを施した高耐食性鋼板です。軽量で耐久性に優れ、屋根や外壁などの建材として広く使用されています。

  • ・ガルバリウム鋼板のめっき構造

  • ・ガルバリウム鋼板の耐食性が高い理由

補修前に知っておきたい上記2点を確認しましょう。

ガルバリウム鋼板のめっき構造

ガルバリウム鋼板のめっき層は、主にアルミニウム約55%、亜鉛約43%、シリコン約1〜2%で構成されています。

アルミニウムは長期耐候性を高め、亜鉛は犠牲防食作用でサビから鉄を守ります。

この2つの働きにより、一般的な溶融亜鉛めっき鋼板よりも優れた耐食性能を発揮するのが特徴です。

ガルバリウム鋼板の耐食性が高い理由

ガルバリウム鋼板の耐食性が高い理由は、アルミニウムによる保護皮膜形成と、亜鉛の犠牲防食作用が同時に働くためです。

アルミニウムは表面に緻密な酸化皮膜をつくり、腐食因子の侵入を抑制します。犠牲防食とは、鉄よりも先に亜鉛が腐食することで鉄を守る仕組みです。

ガルバリウム鋼板の防食性能は「亜鉛の働き」に大きく依存しています。この二重の防食機構により、切断端部や軽微なキズ部でも腐食の進行を抑えやすいのがガルバリウム鋼板の特徴です。

そのため、補修時にもこの防食機能を再現することが重要になります。

ガルバリウム鋼板の補修に一般的な塗料が向かない理由

ガルバリウム鋼板の補修塗料の選び方|一般塗料では防食性能が回復しない理由

ガルバリウム鋼板の構造が理解できたところで、補修塗料の選定について確認しましょう。

  • ・見た目は整っても防食機能は回復しない

  • ・一般塗料で起こる不具合

上記2点を掘り下げて確認していきます。

見た目は整っても防食機能は回復しない

ガルバリウム鋼板の加工箇所を一般的な塗料で補修した場合、表面の外観は一時的に整いますが、防食機能が不十分なため内部で腐食が進行するおそれがあります。

補修とは「元の性能を回復させること」です。防錆顔料を含まない塗料では、亜鉛めっきの犠牲防食作用を補うことはできません。

特に切断部やキズ部は素地の鋼板が露出しているため、防食機能を持つ補修材の使用が求められます。

一般塗料で起こる不具合

一般的な塗料でガルバリウム鋼板を補修した場合、以下のような不具合が発生するおそれがあります。

  • ・塗膜の早期剥離

  • ・補修部からの腐食拡大

一般的な塗料は美観を目的として設計されているため、めっき鋼板との密着性や防食機能が十分でない場合があります。

ガルバリウム鋼板の補修に使用すると、温度変化や雨水の影響を受けることで塗膜が浮きやすくなり、隙間から水分や酸素が侵入して内部腐食が進行するおそれがあります。

ガルバリウム鋼板の補修塗料の選び方

ガルバリウム鋼板の補修塗料の選び方|一般塗料では防食性能が回復しない理由

ガルバリウム鋼板などの金属外装材・工業製品の補修においては、素材の防食機構に対応した専用塗料の使用が重要です。

ジンク塗料(亜鉛末配合塗料)が適している理由

ジンク塗料などの専門的な防食塗料を使用することで、長期的な耐久性と防食性能の向上が期待できます。ジンク塗料は塗料内に高濃度の亜鉛末を含んでおり、ガルバリウム鋼板の補修に適した塗料として広く用いられています。

補修部に亜鉛の働きを再付与することが、長期耐久性を高めるうえでのポイントとなります。

塗装前のプライマーは必要か?

ガルバリウム鋼板に上塗り塗装を施す場合、プライマー(下塗り材)の使用が重要になる場面があります。

ガルバリウム鋼板の表面は平滑で付着性が低いため、プライマーなしで上塗りをすると剥離の原因になることにも注意が必要です。

プライマーには主に以下の役割があります。

  • ・上塗り塗料との密着性を高める

  • ・素地の防食性を補助する

  • ・塗膜の均一な仕上がりを助ける

ただし、補修専用のジンク塗料を使用する場合は、製品によって下地処理の方法が異なります。使用する製品の仕様書を確認し、プライマーの要否を判断することをおすすめします。

日新インダストリーの製品では、上塗りする塗料によってはプライマーとしても利用が可能なガルバリウム鋼板の明るいシルバー色に合わせた『ラスタージンク』を取り扱っています。ぜひご覧ください。

ガルバリウム鋼板の補修塗料の選び方|一般塗料では防食性能が回復しない理由

■商品ページ:ジンク塗料『ラスタージンク』

まとめ:ガルバリウム鋼板の補修塗料なら日新インダストリーにお任せください

ガルバリウム鋼板の補修には、素材の防食メカニズムに対応したジンク塗料の使用が重要です。一般的な塗料では防食性能を十分に回復できない場合があります。

塗装前のプライマー処理の要否も含め、使用する製品の仕様を事前に確認することをおすすめします。

 

ガルバリウム鋼板の補修塗料の選び方|一般塗料では防食性能が回復しない理由

製品カタログ(pdf)

※フォーム入力なしでダウンロードいただけます。

※お電話かフォームよりお気軽にお問い合わせください。

日新インダストリー株式会社では、ガルバリウム鋼板をはじめとする各種めっき鋼板の補修に適したジンク塗料を取り扱っています。

母材の防食メカニズムを踏まえた製品設計により、キズ部や切断部の長期防食をサポートいたします。補修材の選定に迷われた際は、用途や施工環境に応じたご提案も可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

おすすめ記事

CONTACT US

常識にとらわれない発想と技術で、お客様の期待を超える新しい価値を創造し、溶融亜鉛めっきを支えるベストパートナーとなることが当社の使命です。
そのためにも、お客様とのコミュニケーションを大切にしながら、今後も、皆様からの要望をもとに、製品の開発や改善、サービスに活かしてまいります。

0120-971-834 平日 9:00~17:00

FAX:03-3232-6953

24時間受付