コラム

COLUMN
豆知識
2026/02/27
ペンキと塗料は違うもの?ガルバリウム鋼板の補修に適した塗料を解説

「ペンキと塗料は何が違うの?」と疑問に思ったことはありませんか?。

建物の外壁を塗り替える時、金属製品に色を付ける時、私たちは「ペンキを塗る」「塗料を塗る」といった表現を使いますが、ペンキと塗料は意味を理解して使い分ける必要があります。

特にガルバリウム鋼板のような高耐食性材料の補修では、性能の違いを理解することが大切です。

本記事では、ペンキと塗料の基本から整理し、ガルバリウム鋼板の補修に適した塗料の考え方についてわかりやすく解説します。

ペンキと塗料の違いを知って、それぞれを使い分けたい方は必見です。

 

ペンキと塗料の違いとは?まずは基本を整理

ペンキと塗料は違うもの?ガルバリウム鋼板の補修に適した塗料を解説

結論から言うと、ペンキは塗料の一種です。

塗料という大きなカテゴリーの中に、ペンキが含まれていると考えればわかりやすいでしょう。

「ペンキ」という言葉は、オランダ語の「pek(ペック)」が語源とされています。

これは本来、タールなどの黒い防水材料を指す言葉でした。日本に伝わった当初は、主に船底の防水用に使われる黒い塗料をペンキと呼んでいたと言われています。

現在では、ペンキという言葉は主に油性の建築用塗料を指すことが一般的です。

特に、一般家庭で使われるような、DIYで扱える比較的安価な油性塗料をイメージする方が多いでしょう。

ホームセンターで売られている缶入りの塗料は、ペンキの代表例です。

 

塗料の定義と種類

ペンキは塗料の一種だとわかったところで、次はそもそも塗料が何なのかを整理しましょう。

  • 塗料は機能を与える材料
  • 塗料の主な種類と分類


上記2点で塗料の定義と種類を確認していきます。

 

塗料は機能を与える材料

塗料は、液体またはペースト状で、物体の表面に塗布することで塗膜を形成して、機能を与える材料と定義できます。

塗料のことを単に「色を付けるもの」と考えている人もいるかもしれませんが、素材の保護や耐熱性や遮熱性などの機能を付与することが塗料本来の目的です。

塗料の構成物は、主に樹脂・顔料・溶剤・添加剤などであり、それぞれの組み合わせによって性能が決まります。

例えば鉄に塗料を塗る場合、目的はサビを防ぐことです。

木材であれば防腐や美観維持、コンクリートであれば防水性の向上など、素材ごとに求められる機能は異なります。

金属材料の補修では、防食性能が重要な機能です。

 

塗料の主な種類と分類

塗料は、目的や性能、成分の違いによってさまざまな角度から分類されます。

代表的なのが「樹脂別」「機能別」「溶剤別」という3つの視点です。

 

樹脂別分類

樹脂は塗膜を形成する中心的な成分であり、塗料の性能を大きく左右します。

例えば、アクリル樹脂塗料は、価格と性能のバランスが良く、一般建築用途に広く使用されている塗料です。

■樹脂別分類の代表例:アクリル塗料、ウレタン塗料、エポキシ塗料、シリコン塗料など

 

機能別分類

機能別分類は、「どのような性能を付与するための塗料か」という目的に着目した分け方です。

例えば、防錆塗料は金属の腐食を抑えることを目的としています。ちなみに日新インダストリーが取り扱っているジンク塗料は、亜鉛粉末などの防食顔料を含む設計です。

■機能別分類の代表例:防錆塗料、耐熱塗料、防水塗料、遮熱塗料、耐薬品塗料など

ペンキと塗料は違うもの?ガルバリウム鋼板の補修に適した塗料を解説

溶剤別分類

塗料は塗布後に乾燥・硬化して塗膜になりますが、その過程に大きく関わるのが溶剤です。

水を媒体とする水系塗料は、臭気が少なく環境負荷が比較的低いため、住宅や室内用途で多く使用されています。

一方、有機溶剤を使用する油性塗料は、乾燥性や塗膜の強さに優れ、厳しい環境条件下でも安定した性能を発揮しやすいのが特徴です。

■溶剤別分類の代表例:溶剤系塗料、水系塗料

 

ガルバリウム鋼板とは?補修前に知っておきたい特徴

ペンキと塗料は違うもの?ガルバリウム鋼板の補修に適した塗料を解説

ガルバリウム鋼板とは、鋼板にアルミニウム・亜鉛・シリコンの合金めっきを施した高耐食性鋼板です。

軽量で耐久性に優れ、屋根や外壁などの建材として広く使用されています。

  • ガルバリウム鋼板のめっき構造
  • ガルバリウム鋼板の耐食性が高い理由

補修前に知っておきたい上記2点を確認しましょう。

 

ガルバリウム鋼板のめっき構造

ガルバリウム鋼板のめっき層は、主にアルミニウム約55%、亜鉛約43%、シリコン約1〜2%で構成されています。

アルミニウムは長期耐候性を高め、亜鉛は犠牲防食作用でサビから鉄を守ります。

この2つの働きにより、一般的な溶融亜鉛めっき鋼板よりも優れた耐食性能を発揮するのが特徴です。

 

ガルバリウム鋼板の耐食性が高い理由

ガルバリウム鋼板の耐食性が高い理由は、アルミニウムによる保護皮膜形成と、亜鉛の犠牲防食作用が同時に働くためです。

アルミニウムは表面に緻密な酸化皮膜をつくり、腐食因子の侵入を抑制します。

犠牲防食とは、鉄よりも先に亜鉛が腐食することで鉄を守る仕組みです。

ガルバリウム鋼板の防食性能は「亜鉛の働き」に大きく依存しています。

この二重の防食機構により、切断端部や軽微なキズ部でも腐食の進行を抑えやすいのがガルバリウム鋼板の特徴です。

そのため、補修時にもこの防食機能を再現することが重要になります。

 

ガルバリウム鋼板の補修にペンキは使える?

ガルバリウム鋼板の構造が理解できたところで、冒頭で紹介したペンキの話に戻りましょう。

  • 見た目は直ってもペンキでは補修できない
  • ペンキで起こる不具合


仮にガルバリウム鋼板をペンキで補修した場合について、掘り下げて確認していきます。

 

見た目は直ってもペンキでは補修できない

ペンキと塗料は違うもの?ガルバリウム鋼板の補修に適した塗料を解説

結論から言うと、ガルバリウム鋼板は一般的なペンキでは適切に補修できません。

市販の塗料で表面を覆えば、一時的に見た目は整いますが、防食機能が不足しており、内部で腐食が進行する可能性があります。

補修とは「元の性能を回復させること」であり、単なる塗り直しでは意味がありません。

防錆顔料を含まない場合、亜鉛めっきの犠牲防食作用を補うことはできません。

特に切断部やキズ部は素地の鋼板が露出しているため、防食機能を持つ補修材が必要です。

 

ペンキで起こる不具合

仮にガルバリウム鋼板をペンキで補修した場合、以下のような不具合が発生する可能性が高まります。

  • 塗膜の早期剥離
  • 補修部からの腐食拡大

一般的なペンキは美観を目的として設計されているため、めっき鋼板との密着性や防食機能が十分ではありません。

ガルバリウム鋼板の補修に使用すると、温度変化や雨水の影響を受けることで塗膜が浮きやすくなり、隙間から水分や酸素が侵入して内部腐食が進行してしまいます。

 

ガルバリウム鋼板の補修にはジンク塗料

ガルバリウム鋼板などの金属外装材や工業製品の保護においては、単なるペンキでは不十分です。

 

ジンク塗料などの専門的な防食塗料を使用することで、長期的な耐久性と確実な防食性能を確保できます。

ジンク塗料は、塗料内に高濃度の亜鉛末を含んでおり、ガルバリウム鋼板の補修に最適です。

補修部に亜鉛の働きを再付与することが、長期耐久性を確保するポイントとなります。

日新インダストリーの製品では、ガルバリウム鋼板の明るいシルバー色に合わせた『ラスタージンク』がおすすめです。

ペンキと塗料は違うもの?ガルバリウム鋼板の補修に適した塗料を解説

■商品ページ:ジンク塗料『ラスタージンク』

 

まとめ:ガルバリウム鋼板の補修なら日新インダストリーにお任せください

塗料は広い概念であり、その中にペンキも含まれます。

 

現代では「ペンキ」は主に一般家庭用の比較的簡易な油性塗料を指す言葉として定着し、専門的な現場では「塗料」という言葉が使われることが一般的です。

 

それぞれの言葉の意味をしっかりと理解して、用途別に最適な商品を選びましょう。

日新インダストリー株式会社では、ガルバリウム鋼板をはじめとする各種めっき鋼板の補修に適したジンク塗料を取り扱っています。

母材の防食メカニズムを踏まえた製品設計により、キズ部や切断部の長期防食をサポートいたします。

補修材の選定に迷われた際は、用途や施工環境に応じたご提案も可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

おすすめ記事

CONTACT US

常識にとらわれない発想と技術で、お客様の期待を超える新しい価値を創造し、溶融亜鉛めっきを支えるベストパートナーとなることが当社の使命です。
そのためにも、お客様とのコミュニケーションを大切にしながら、今後も、皆様からの要望をもとに、製品の開発や改善、サービスに活かしてまいります。

0120-971-834 平日 9:00~17:00

FAX:03-3232-6953

24時間受付