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当社は溶融亜鉛めっき補修塗料の専門メーカーですが、実は塩化亜鉛フラックス(はんだ付けの際、金属表面の酸化膜を取り除いて接合を助ける薬剤)を採用した鉛入りソルダーペースト「ソルダーペーストN」も製造・販売しています。
「取引先で長年使っていたソルダーペーストが、いつの間にか廃盤になっていた」「鉛入りはんだを探しているが、なかなか見つからない」
——近年、こうしたお悩みをお持ちの事業者様からのお問い合わせが増えています。今回は、ソルダーペーストNの特長と、あわせて知っておきたい鉛入りはんだを取り巻く事情についてご紹介します。
「鉛はんだ」が市場から姿を消しつつある理由
はんだ(半田)は、電子部品や金属部材を接合するための合金材料で、スズと鉛を主成分とするSn-Pb系はんだは、長年にわたり電子機器分野を中心に広く使われてきました。
しかし、RoHS指令をはじめとする環境規制の広がりにより、電子機器業界では「鉛フリー化」が急速に進みました。
その結果、電子部品向けの需要縮小を背景に、鉛入りソルダーペーストの生産を終了する、あるいは取扱いを縮小するメーカーが増えていると言われています。
それでも鉛入りはんだが手放せない業種があります
写真:銅帯にソルダーペーストNを使用してはんだめっき
RoHS指令の対象は、電気を使用して動作し電気回路を持つ「電気・電子機器」です。裏を返せば、機器ではない金属部材の加工はこの規制の枠外にあります。
実際、塩化亜鉛系フラックスを使う鉛入りソルダーペーストは、銅・真鍮・ブリキを扱う板金用、ステンレス用、ステンドグラス用など現在でもさまざまな用途で使われています。
鉛板・鉛管などの鉛加工、建築金物、機械部品の製造といった、母材そのものを一体化させることが製品の性能に直結する分野です。
電子機器分野の縮小に伴って選択肢が減る中、こうした業種の間で「どこで鉛入りソルダーペーストを入手できるか」という情報が口コミで広がり、専門メーカーである当社にお問い合わせをいただくケースが増えているようです。
ソルダーペーストとは
ソルダーペーストとは、はんだの微粉末とフラックスを練り合わせたペースト状の接合材料です。
フラックスの役割は、金属表面の酸化被膜を取り除き、はんだがなじみやすい状態(濡れ性の良い状態)をつくることにあります。
一般的なソルダーペーストとの違い
一般的な電子基板用のソルダーペーストは、ロジン(松ヤニ)を主成分とするフラックスが使われることが多く、加熱時にのみ働き、冷えると失活するため、作業後の洗浄が不要という手軽さがあります。
一方、当社の「ソルダーペーストN」は、フラックスに塩化亜鉛を採用しています。
塩化亜鉛は無機酸系の強い脱酸化作用を持ち、ロジン系フラックスでは対応が難しい、酸化の進んだ金属面や鉛のように濡れにくい金属面にも高い効果を発揮します。
この強力な脱酸化作用によって、下地に薄いはんだの層をつくる働きと、部材同士を接合する働きを、1本のペーストで同時に行えることが大きな特長です。
項目
一般的なロジン系ソルダーペースト
ソルダーペーストN(塩化亜鉛系)
フラックスの主成分
ロジン(松ヤニ)系樹脂
塩化亜鉛(無機酸系)
酸化被膜の除去力
穏やか
強力
得意な母材
銅箔・基板電極など比較的きれいな金属面
鉛など酸化が進みやすく、濡れにくい金属面
使用後の清掃
基本的に不要
推奨(腐食防止のため)
主な用途
電子基板のはんだ付け(リフロー等)
鉛製品の被膜形成・接合(放射線遮蔽用鉛製品、鉛管・鉛板等)
ソルダーペーストNの仕様
ソルダーペーストNは、Sn63Pb37(スズ63%・鉛37%の共晶はんだ)粉末と、塩化亜鉛・水・添加剤からなるフラックスを配合した製品です。
ロジンやその他の樹脂成分は使用していません。
内容量は1kg容器でのご提供となります。SDS(安全データシート)など各種資料をご希望の場合は、お手数ですが当社までお問い合わせください。
ご使用にあたっての注意点
塩化亜鉛フラックスは脱酸化力が強い分、腐食性を持つ成分です。
接合部に残ったフラックス成分は、時間の経過とともに金属の腐食を招くおそれがあるため、作業後は温水や中性洗剤等で拭き取り・洗浄していただくことを推奨しています。
また、鉛を含む製品であるため、粉じんの吸入や皮膚への長時間の付着を避け、作業後は手洗いを徹底するなど、鉛の取扱いに準じた注意を払ってご使用ください。
まとめ・お問い合わせについて
鉛入りソルダーペーストの入手先にお困りの場合、電子部品向けの一般的な鉛フリー製品では代替が難しい場面でも、用途に応じたフラックス選定によって解決できることがあります。
当社の「ソルダーペーストN」は、こうした鉛を扱う業種のお客様からのご相談をきっかけに、現在も継続してご提供している製品(1kg容器)です。
価格やお見積り、SDSなどの各種資料のご請求、その他ご不明な点がございましたら、下記お問い合わせフォームまたはお電話にて、お気軽に当社までご連絡ください。
お問い合わせフォーム
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